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第2回(後編)木村 公一さん / モデル・俳優・外見力UP!コーチ

モデルの木村公一さんと今瀬ヤスオの対談の後篇です。スーツスタイルへのこだわりや仕事にかける熱い思いをうかがいました。

セミナー講師は僕はノウハウを伝えるというより自分を表現する場(木村)
セミナーは生き様や今までの経験をすべてぶつける、生の自分との勝負(今瀬)

今瀬そんな思いがセミナー講師になることにも繋がっているんですね。何年か前に初めてお会いしたころ、冬の寒いときだったかと思いますが、ヒゲを生やしてリュックサックを背負ってふらっと水戸にいたしたこと、覚えていますよ。

木村やはり栢野さんとの出会いが大きくて、そこから何人か名講師といわれる人のDVDを見たりして、人前で自分をさらけだすというのは僕にとってはエンターテイメント、役者の延長だと気付いたんです。セミナーは僕はノウハウを伝えるというより自分を表現する場だと思っていますので、ひょっとしたら自分のやってきたことが、ここで集結されて、未来に繋がっているんじゃないかと。

今瀬なるほど、素晴らしいですね。

木村ある意味、セミナー講師をするためにこれまでの苦労してきたことや、役者やモデルをやってきたことがあったと言ってもいいくらい、過去の経験が凝縮された仕事だと思っています

今瀬逆に言えば責任を負っているというか、木村さんにとって天職といってもいいのではないですか?

木村そうだと嬉しいですね。

やりたいことがない人は見つかるまでとりあえず生きればいい(木村)
入口は何でもよくて、いったんそこに身を置いてみて見つめ直してみるのも必要(今瀬)

今瀬人生は良いことばかりではなくて、すべてをさらけ出し、ご自分の生き様や今までの経験をすべてセミナーにぶつける、生の自分との勝負ですよね。なかなかできることではないと思いますね。さらに本を執筆されるわけですが。「32歳までに知っておきたいスマートスーツ」、これはいつ出されたのですか?

木村今年の4月28日です。

今瀬私もさっそく読ませていただきましたが、これは単純におしゃれの本ではなくて、木村さんの人生論でもありますね。鍛錬、立ち回りとか役者のお仕事から通じることも書かれていて楽しく読ませていただきました。

木村ありがとうございます。役者時代に能や居合を学び、日本の伝統芸能の姿の美しさや素晴らしさに触れる機会がありました。世界に誇れるものだと感じています。だから僕はただ単にウォーキングを教えるのではなく「運び」を教えようと思っているのです。日本の所作そのものを教えたい。

外見も大事だけど、結論は中身が一番大事(今瀬)
自分を大事に出来ない人は他人も大事に出来ない。それが外見であったり姿勢を正すことだったりするわけです。(木村)

今瀬本の中にもありますが、外見も大事なんですが結論としては中身だよ、ということですね。

木村たかだか外見ですけど、例えば鬱っぽくなってしまった人は、外見も暗くなって悪循環で自分を追い込んでしまいがちですよね。でもきちっとした服を着て姿勢を正して笑顔で鏡に映ると気持ちも変わる。気持ちも上げていけるんです。本来、洋服はそのように気持ちを正す効果もあるんです。着るものや姿勢から正していくことで随分変わるような気がします。

今瀬木村さんのようなプロのモデルさんでなくてもある意味自分を演じる、ということが必要なんですね。外見も気持ちも自分を客観的に観ることで人はお洒落になっていく。

木村自分を一番大事にしてあげるのは年を取ればとるほど自分しかいないのです。自分は自分がケアしないと誰もケアしてくれないということを一人暮らしをしていてよく分かったのです。そして自分を大事に出来ない人は他人も大事に出来ないのです。その一番最初の入り口が「お洒落すること」だと思っているので、まずは自分を大事にしようぜ、と。

僕は子供にも言うんですが、「まずは自分。自分のことをしっかり考えろ。人のことはそれからでいい」と。それが外見であったり姿勢を正すことだったりするわけです。

今瀬なるほど、お子さんにも!私は木村さんの印象を一言でいうと「やさしい」人だと感じます。

木村僕、やさしいんですよ(笑)

今瀬私も踏んだり蹴ったりの人生でもありましたが、木村さんも荒れていた青年期を経て、モデルや役者をやり、こうして今頑張っている影にはご家族の支えがあると思うのですが。

木村うちの母は僕を昔から無条件に溺愛していましてね。しつけで突き放すというのではなく、自分の身に代えてでも、という感じです。自分の子供はふたりとも男の子で高校生。次男は今、柏レイソルのユースチームでサッカーをやってまして、なかなかの確率をくぐり抜けて合格したのですが、それもある「出会い」がありまして。実技試験の時にチームの関係者に知り合いがいたのを見つけて、息子は自分から進んで関係者の輪に声をかけて入っていったんです。みんな驚いてましたけどね。結果、合格。ある意味、そういう積極性が認められて運命を拓くことがあるのだなと。

今瀬それはまさにお父さんの姿勢が息子さんにもちゃんと受け継がれているということでしょうね。スーツは背中で見せる、とよくおっしゃっていますが、まさに父が背中で人生の見本を見せているわけですね。

木村そうだといいのですが(笑)就職でもなんでも正攻法でいく形がすべてではないと思うのです。会社を一代で立ち上げた社長さんたちによくいらっしゃるタイプなのですが、なりふり構わないやり方をする人もいる。日本人は真面目だから、なんでも正攻法で素直に行こうとするけれど、ショートカットって方法もあると思うんですよ。みんなが気を抜いている時に脇からすっと入ってポジションを取ってしまうというか、チャンスが目の前にある時に入っていこう、という気持ちや姿勢が肝心なんです。

今瀬私もこの年になってやっとそれが分かりましたね。若くして気付く人もいるのですが、60年かかってしまった。人それぞれだから仕方ないのかもしれませんが。

木村人間は100歳まで生きる時代になりましたから、まったく問題ないですよ。今瀬さんのような方が日本の中高年を元気にしていくのだと僕も感じています。その前向きな姿勢をぜひ背中で見せていってほしいですね。

必要なものは本当に最小限。要らないものは捨てていったほうがいいんですよ。(木村)
ぜひ木村さんにも人生相談をしてほしいですね!(今瀬)

今瀬ありがとうございます。木村さんは今まさにスーツの着こなしの伝道師として日本全国を飛び回っているわけですが、これから木村さんが社会に伝えたいことを教えてください。

木村ビジネスの世界には年齢も肩書きも様々な人がひしめきあっている中で、共通言語が僕達男の中では「スーツスタイル」だと思うんです。これを着ているから暴れられないというか、どんなに罵声を浴びせられようとも、スーツを着ていると不思議と収まるんですよね。カジュアルだと相当乱れていく。国際会議が多民族で集まってもスーツなのは、そんな意味もあるのです。各国が民族衣装を着て集まってしまったら、相当大変なことになりますよ。世界標準語が英語のように世界標準服がスーツなのかなと。日本は民度も知識も上がってきましたから、これからはぱっと外見を見ただけで(その人の)価値を値踏みされることもあるのかなと感じております。これだけ安くていいものが沢山あるから、「ボロは着ていても心は錦」という感じはもはやないですよね。

今瀬仕事は出来ても外見に無頓着な方、結構多いですよね。お洒落、といわれるのは恥ずかしい、というような人もいます。

木村江戸時代の日本人は相当お洒落で、大工は大工、武士は武士と着るものでクラスが別れていた訳です。また「雪駄(せった)」という履物がありますが、あれは、歩くとシャラシャラと音がする。履物に音を持ち込むという粋な感覚は日本人だけですよ。そんな洒落た日本ならではの風情を僕は誇りに思っています。

今瀬また木村さんの本の「着こなしのこだわり」の中で私がなるほどと思ったのは「ポケットにモノを入れない」ということ。ああ、人生相談の話と似ているなという気がしました。

木村オーストラリアのアポリジニという民族は旅をしながら過ごすので、(知識を)知れば知るほど物は要らない、という価値観で生きているんですね。必要なものは本当に最小限で、経験を重ねるほどに必要なものが少なくなっていく。僕達は普段大きなカバンを持っていろいろ詰め込んでしまいがちですが、一度、カバンの中をチェックして、本当にどれがいるんだろうと確認して要らないものは捨てていったほうがいいんですよ。

今瀬本当にその感覚は人生相談そのものですよね。ぜひ木村さんにも人生相談をしてほしいです!自分のことはなかなか分からないけれど、一緒に考えてあげたりして他人のことは分かることもある。ファッションのスタイリングも似ている気がするんです。私も去年銀座で清水の舞台から飛び降りる気持ちでネクタイのお店に入ってみたのですが、自分で選ぶとどうしても同じような柄や色になってしまう。でもお店の方のアドバイスを聞いて買ってみたら、以外にそのネクタイが周りに好評だったりしました。

木村物事ななんでもやってみないと分からなくて、僕も仕事柄何百着も服を着るわけですけれど、着てみないと実は自分でも(似合うかどうか)分からないこともあります。自分は茶色、と予め決めつけてしまって、ワードロープに同じようなカラーやテイストの服を揃えてしまったりね。でも実はグリーンを着てみたら思いの他、似合ったり。要は着てみないと、トライしてみないとわからないし、自分のことは自分ではなかなか分からないものなのです。

今瀬なるほど、とても深いですね。ぜひモデルとスーツをかっこ良く着る伝道師の間に、人生のアドバイザーとしての立ち位置を持っていただいて、若い人にも年配の人にもそういう話を伝えてほしいですね。

木村ありがとうございます。僕はとにかく服を素敵に着こなしてほしい、という気持ちで活動しているのですが、やはりこだわっているのは「所作」ですね。考えて考えて初めて美しい所作になる。プロ野球選手やアスリートがどうしてあんなにフォームが美しいのかというと、常に自分の動き(所作)の質を考えているわけです。考えて動くことで余計な動きも省かれ、結果的に美しいフォームが出来上がるのです。例えばお能だと完全に動きが決まっているので、次に自分が何をするかという動きが明確になっている。このコップを移動する、それを頭で考えて、所作を決めて動くと他の無駄な動きはなくなるわけで、それはつまりは無駄の無い生き方にも繋がっていくわけです。

今瀬ああ、今、すごく納得しました。まずは外見から入るけれどもそこに気づきがあって、所作や生き方までも繋がってくるということですね。今日は素晴らしい話を聴かせていただいてありがとうございます。これからますます輝いて沢山の人たちの気づきを導いていただければと思います。

木村 公一 プロフィール

モデル・俳優・外見力UP!コーチ。1,963年京都府生まれ。
ヤンキーから一念発起して役者・モデルの道へ。関西芸術座本科卒業後、NYにダンス留学。宮本亜門作品への出演や美輪明宏との共演など数々の舞台を経験。同時にモデルとして活躍、雑誌やテレビCMなど25年のキャリアを誇る。

近年は中国などアジアにも進出するなど、熟年モデルとして活動の幅を広げる一方、男の外見力UP!セミナー講師としてデビュー、経験と実践に裏付けされた確かなアドバイスで男性ファンの心を掴んでいる。2013年4月に初の著書「35歳までに知っておきたいスマートスーツ―プロのモデルが伝える、賢い着こなしと演出法」 (プレスワールド)を刊行。

オフィシャルブログ『男らしい。女らしい。外見力』
http://ameblo.jp/kimkim888/entry-11565549944.html

「35歳までに知っておきたいスマートスーツ―プロのモデルが伝える、賢い着こなしと演出法」

外見を変えて人生が変わった!木村さん自らの経験とプロの俳優・モデルとして25年のキャリアから得た木村メソッド。

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