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人生リベンジ対談

第2回(前編)木村 公一さん / モデル・俳優・外見力UP!コーチ

第2回目のゲストはアジアで活躍するモデルであり、近年は「外見力UP!コーチ」として自身のメソッドを詰め込んだ「35歳までに知っておきたいスマートスーツ」を出版、講演やセミナーで全国的に活躍中です。一見、とても華やかに見える芸能界での経験、また波瀾万丈の幼少〜青年期について赤裸々に語っていただきました!
(撮影:長屋陽 撮影協力 三の丸ホテル)

今瀬木村さんはまさに正統派の「モデル」という印象があるのですが、実は多彩な経歴をお持ちなんですよね。

木村モデルはアジアを中心にやらせてもらっていますが、僕は震災を経験したということも大きくて、今、人のために何か出来ないかとセミナー講師にチャレンジしています。また、モデルは(仕事を)待つも仕事のひとつでもあるんです。(仕事が来るのを)待っている間はけっこうストレスがたまりますし、疲れます。僕は「だったら自分が前に出て仕事を獲得してやろうと思ったわけです。今までの経験を生かしてどう仕事につなげていくか、と思った時に、ダンサーをしていた時の姿勢や立ち振舞いが役に立つと気づきました。社交ダンス、ミュージカル、お能・・・ありとあらゆるダンスは勉強しましたから。

今瀬お能やミュージカルも!すごいですね!

木村メジャーなところでは宮本亜門さんの作品やブロードウェイで上演された「蜘蛛女のキス」の日本公演に出演、全国ツアーも経験しました。人前で何かを表現するということは、俳優もモデルも一緒のことですから。また素晴らしい製作者やアーティストの方たちとの出会いがあり、本当に全身全霊で仕事に臨んでいましたね。

今瀬木村さんの芸名をつけていただいたのは美輪明宏さんと聞いています。

木村美輪さんとは舞台のお仕事でご一緒させていただきました。美輪さんはどういう角度から人間を観るかというと、とてもユニークで「あなたはお母様がとても素晴らしいわね」と言ってくださいまして、とても可愛がっていただきました。そしてつけてくださったのが「公一」という芸名だったのです。ちなみにこの名前、50歳からぱーっと飛躍する名前らしいです。今年、ちょうど50歳になるので、僕の前途は明るいかなと(笑)

超エリートかと思いきや、結構波乱万丈な人生だったんですね(今瀬)
七転八倒はしたけれど「これだ!」と思えるものを見つけたら前に進めた(木村)

今瀬私は初めてお会いした時から「この方は生粋のモデルだな]という印象がありました。超エリートで何の苦労もなく幸せに生きてこられた方のような・・・でもとんでもない、結構波乱万丈な人生だったようですね。

木村そうなんです。僕は京都の東九条の生まれで、そこは肉体労働者や在日やヤクザや・・・まさに労働者の街で生まれ育ちまして。僕自身、在日韓国人です。父は幼い頃に親を亡くして兄に育てられて、結婚してからも両親はがむしゃらに働いて生計を立ててきました。…とにかく貧乏でしたね。そんな環境で僕は学歴とか関係なく、早く働きたい!と思いながら育ちました。母もいくつも仕事を掛け持ちして何とか家計を維持しているのも分かっていましたから。親父もビルの解体業が主体でしたが、やはりいろいろ仕事はしていて、「うちは苦しいんだな」ということは子供心にも分かっていました。

今瀬親の後ろ姿を見て育ったんですね。

木村僕の小さな時、自転車に乗る母親の背中におぶわれて、多分仕事に行くであろう母の背中のぬくもりを感じていた、という記憶があります。貧しいんだけど、悲惨さは全く感じなくて、みんながそういう時代だったこともありますが、辛いと思ったことはなかったですね。

今瀬私も望まずに再建社長になって(自分は)日本一不幸だと思っていたけれど、今となっては「不運だけど不幸じゃない」、そう思えるようになりましたよ。学生時代はいかがでしたか?

木村人間って良い意味でも悪い意味でも関わっている人のエネルギーに強く影響されるもので、僕が学生のころ、少年院から帰ってきた奴がいて、そいつとつるみだしたら周りがすっかり感化された。そいつのせいで犯罪の質もすごく悪くなってしまったんです。朱に染まれば赤くなる、という言葉がまさにぴったりで、僕も危なかったですね。それまで小さな盗みみたいな、やっていたことも可愛いものだったのに、人を殺めてもおかしくないような雰囲気になった。水面に1滴インクをたらすと、ばーっと広がる、ということを身をもって体験しました。怖かったですね。

今瀬分かります。私も30代後半〜40代までそれに近い感じで。ただ、自分から喧嘩を売る勇気はないから、無理やり酒を飲んで誰か喧嘩を売ってこないか、待ってるんですよ。やさぐれて、やるせない気持ちと自分自身をお酒で持て余していました。

木村高校生になって、それまで自分のいた場所から行動範囲も広がって、「ああ、自分の育ったところは特殊なんだな」と気づいたのもこの頃です。これは言っていいのかわかりませんが、僕の育った地元は悪いことが地下に潜る体質の地域でもあって、若い時は麻薬が蔓延しててですね、友人もトラブルで命を落としたりしてる。そういう現場にまさにいたわけで、いったん入ると抜けられなかったですね。思い切って悪い場所から離れたほうがいいんですがあの頃の僕にはそれも出来なかった。

今瀬そんな劣悪な状況から立ち直った、というのは何かきっかけがあったのですか?

木村きかっけはある女性の一言なんですね。「あなた、まあまあカッコイイんだから、役者になってみたら」と言われたんですよ。そう言われた時に、半信半疑ながら「これだ!」とひらめくものがありましてね。役者=カッコイイ!と思ったんです。僕は単純ですから(笑)、そう思ったらすぐに本屋さんに行って情報誌探して、関西芸術座という新劇の劇団に入ったんです。一気にエネルギーが開花した瞬間でした。自分が劣悪な状況から前に進むためには「これだ!」と本気で思えるものを見つけるのが大事ですね。

ダメ元でやってみることが大事。勘違いでもいいからトライしないと絶対にダメ(木村)
若い人に木村さんの生き様というか、なぜこうなったかというのを知ってほしいね(今瀬)

今瀬浮上するには本気になれるものを見つけるのと、思い切って行動することだと気づいたんですね。

木村年をとればとるほど、人は行動する前にいろんな理由をつけてしまうじゃないですか。「今はその時じゃないからやらないとかね(笑)若い時の良さって、馬鹿でもいいから思いきれるというか、ダメ元やってみる原動力も特権ですよ。若い人は勘違いでもいいからトライしないと絶対にダメですよ。年を取ると本当に怖くなりますし、先のことばかり考えて不安になってしまいがちです。

今瀬おっしゃるとおりですね。そして役者になってからはうまくいったのですか?

木村いやいや、そんなに芸能界は甘くないですから。元々動機が不純で役者になればすぐに売れて大金持ちになると思ってました。しかし、劇団に入ったときに「やばい。これは人生そのものが問われるな」と。売れる売れない、というのは芸能界や政治の世界は同じようなものがあって、スポットライトの当たる人は一握り、それを身をもって体感しました。僕はテレビや映画ではなく、劇団だったのでさらに売れるようになるのは厳しくて、役者で食べていける、というまでになるには、自分が心底俳優という仕事に惚れ込めなかったこともあって難しかった。

今瀬ではそこからモデルの方へ転換した、ということでしょうか?

木村いや、モデルと役者は平行してやってましたね。モデルはあくまでお金を稼ぐ手段として捉えていました。当時ではモデルの仕事でアルバイトとは比較にならないようなお金を稼ぐことが出来ましたから。生活のために稼ぐ、とはどういうことか、お金の大切さをその時に学びましたね。お金をもらうということはスゴイことだなと気付いたんです。振り返ると、僕自身にハングリー精神があったことと、他に人生の選択肢がないという追い込まれた気持ちがあったのも結果的に良かったんじゃないかと思っています。

今瀬なるほど。私も何度か木村さんのセミナーを聴かせていただいているんですが、普通の人は木村さんのカッコいいルックスから入るのですが、私はその裏にある凄みというか覚悟というか、人生の本当に苦しいところを経験してきたというか、その経験があるがゆえに人に与えるインパクトが強いんじゃないかと感じるんですよね。普通にポージングしていても怖いような迫力を感じるときがあります。

木村そうですか。僕は自分の型を作ってこれでやって来ちゃったところがあるんでね。僕の名付け親でもある美輪(明宏)さんは本当にすごくって、物事をすべて「言い切ることができるんですよ。

でも一時期僕はその「言い切る」ことに反発していた時期もあって、この人達はなぜ言い切れるんだ?と。でも今になって考えるとその言い切ったことがすべて正解なんですね。そして、責任、覚悟。

僕はこれまでの人生の中で本物だなと思ったのが、美輪さん、久保田一竹先生(染色家・一竹辻が花創始者)、そして栢野克己さん(九州ベンチャー大学主宰)。みなさん間違っているか正解であろうが、言い切っている。覚悟の表れなんでしょうね。

今瀬みんなある意味修羅場を経験していそうな方ばかりですね。これから社会に出る若い人たちに木村さんの生き様というか、なぜこうなったかというのを知ってほしいですね。

木村今の若い人は生まれた時からモノがあって、すべて揃っているんですね。恵まれているな、という反面、かわいそうだなと思うこともあります。なかなか信念とか覚悟を持ちにくいけれども、なんとか持ってもらえたらと思いますね。

木村 公一 プロフィール

モデル・俳優・外見力UP!コーチ。1,963年京都府生まれ。
ヤンキーから一念発起して役者・モデルの道へ。関西芸術座本科卒業後、NYにダンス留学。宮本亜門作品への出演や美輪明宏との共演など数々の舞台を経験。同時にモデルとして活躍、雑誌やテレビCMなど25年のキャリアを誇る。

近年は中国などアジアにも進出するなど、熟年モデルとして活動の幅を広げる一方、男の外見力UP!セミナー講師としてデビュー、経験と実践に裏付けされた確かなアドバイスで男性ファンの心を掴んでいる。2013年4月に初の著書「35歳までに知っておきたいスマートスーツ―プロのモデルが伝える、賢い着こなしと演出法」 (プレスワールド)を刊行。

オフィシャルブログ『男らしい。女らしい。外見力』
http://ameblo.jp/kimkim888/entry-11565549944.html

「35歳までに知っておきたいスマートスーツ―プロのモデルが伝える、賢い着こなしと演出法」

外見を変えて人生が変わった!木村さん自らの経験とプロの俳優・モデルとして25年のキャリアから得た木村メソッド。

「稼ぐスーツ」「モテるスーツ」のノウハウを全部公開した渾身の1冊。

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